シェルブールの雨傘/ロシュフォールの恋人たち @シネセゾン渋谷

昨日で、ひとまずいろいろな学生生活の「おつとめ」がいよいよ落ち着いたので、その浮かれた気分で「ロシュフォールの恋人たち」を見ようと渋谷へ。

時間をよく調べずにいったらタイミングが悪くて、ついでに「シェルブールの雨傘」もみた。


シェルブールの雨傘は、10年ぐらいむかし、長野でオリンピックがあったころに、日本人の男子のフィギュア・スケート選手(名前失念)で、メイン・テーマをプログラムで使っている人がいた。それを見て、なんてきれいな曲だと思って、当時習っていたエレクトーンのコンクールで弾きたい!と先生に言ったら、「5年はやいと思う」と言われて、映画をみせられて、先生の言葉に納得もしたけど、それ以前に、セリフのすべてが歌という斬新すぎる徹底したミュージカルっぷりに唖然として、すんなりあきらめたのだった。

それ以来だったが、スクリーンで見るとオープニングがとても美しくて好きだと思った。

本編は、なんというか、ロシュフォールもそうなんだけど、日本人がつくったら、2人が再会して、

「あなた、幸せ?」
「とても幸せだよ」

と会話して別れる、完、では終わらないと思う。そっからこねくりまわして昼ドラにしちゃうと思う。

このあたりの「アムールの国」フランスの感覚がすごくおもしろいなぁと思った。



で、ロシュフォールの恋人たち。これはすごい。楽しすぎる。

ロシュフォールは初めて見たのだが、ほとんどの曲に聞き覚えがあるんだもの。ルグランおそるべし。

こっちも、映画中では最後までマクサンス(ジャック・ペラン)とデルフィーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)の「運命の2人」だけはすれ違い続ける、というのが面白い。観客が神の視点を楽しめる映画。

ロバと王女」でも思ったが、若き日のジャック・ペランは、こんな甘かったのか、というぐらい甘い。
カトリーヌ・ドヌーヴは髪の毛短いほうが絶対にかわいいと思った。それとも頭がこんもりしてるから人形っぽい、のか?

デジタル・リマスター版DVDが出たら買おうと決意して、とりあえずサントラを買った。楽しい。